認知症って

認知症は大脳に病変を持つ疾患であるが、アルツハイマー型認知症と血管性認知症で全体の80%を占めている。わが国ではアルツハイマー型認知症が多くなっているという報告もみられる。
アルツハイマー型認知症は、前頭葉、側頭葉を中心とした大脳の委縮が認められる。発症時は知人の名前を忘れたり、職場までの通いなれた道で迷ったり、めまいや頭痛の発作から始まり、著しい記憶障害が生じる。
後期になると、知的機能の全般的な障害がみられ、支離滅裂な行為や会話が増え、周囲の人々の理解を得ることが難しくなる。日常生活面においても、食事のほかは全面的な介護、看護が必要となってくる。そして末期には体のバランス障害も生じ歩行困難となり、寝たきり状態に移行しやすくなる。ここでの平均的な経過年数は約7~8年である。
血管性認知症は脳梗塞、脳出血などの脳動脈瘤硬化による脳循環障害によっておこる認知症である。ある程度の血流が障害され、その部位の精神活動機能が低下する。障害部位によっても症状が異なったり、血流障害がない部位での精神活動は正常だったりする。また、「都合のよいボケ」、「まだらぼけ」なども特徴的な症状である。わずかな刺激によって泣き出したりするなどの感情失禁という症状が多いのも特徴である。

知的機能障害に +1 !




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